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福津宣人 個展「みずみずしい」@ SPEAK FOR [イベント]

先日、代官山SPEAK FORで開催中の福津宣人さんの個展「みずみずしい」に行ってきました。

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福津宣人さんは印象的で独特な表現で注目を集めている画家の方で、うちではずっと以前から、いろいろな印刷物やウェブ、映像作品のアートディレクションなどをお願いしたりしてきました。最近では、映画「マニアの受難」のメインビジュアルになった「水に映った月をとろうとして樹から手を伸ばす猿」(…というモチーフだったんです、ほんとうに。詳細は「マニアの受難」ブログで)という印象的な絵を描いていただきました。

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彼の絵は多くが特徴的な「パターン・ペインティング」で描かれています。ずいぶん前に「世界はパターンからできている」というようなことを言っているのを聞いて、面白いなあと思っていたのですが、何度も重ねられ削られて選び抜かれた末であろう線が織りなすパターンは、細かく複雑に絡み合い、繊細で美しい抽象がのようでもあります。

でもそこには、あいまいな輪郭にも関わらずしっかりと存在を感じさせる対象があって、そのものがもつエネルギーとか質感のようなものが絵からは漂ってきます。展覧会のリリースによると「創作に当たっては「透明感や、みずみずしい感触のことが常に念頭にある」」と、福津氏は語っていますが、彼の絵にはそんな捕まえようのないはかない美しいもの、が際どいバランスでつなぎ止められているような気がします。

今回の展覧会は「創作の「過程」に着目して、最終的なパターン・ペインティングに至るプロセスで描かれた画が紹介」されているということで、あまり見ることのなかったそれらの画からは、パターンで描かれた絵から受けるのとはまた違う、強い印象を受けました。抽象化されたエッセンスのようなものが表現されているパターン・ペインティングと違って、今回の画には、もっと生々しい生命のようなものが感じられて、絵の向こうにいる彼女らの生を覗き込むような感じにちょっとドキドキしました。

会場では、作品を購入することもできます。会期は2月4日まで。気になる作品があるなら早めに行った方が良さそうです。

text by Pon de Nayce! 

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